2012年05月24日

速読と記憶術の使い分け

 速読と記憶術は別のスキルとしてトレーニングした方が良いと前回話しました。

 仮に記憶の強さをr、記憶する回数をt、印象の強さをiとしてこれらの関係を数式で表すと
r=t×i
と表せます。

 つまり、しっかり記憶するにはできるだけ何度も繰り返して覚えるか、できるだけ強烈に印象づけるしかないということになります。

 「記憶するための技術」という観点から見ると、回数を増やすことで記憶しやすくする技術が速読、印象を強くして記憶しやすくする技術が記憶術と言えます。

 記憶する技術としての速読と記憶術に優劣があるわけではありません。しかし、記憶する内容によって向き不向きはあります。

 記憶術は用語やリストなど一問一答型の記憶(部分記憶と言います)を得意とします。子のようなことを覚える時には、イメージを利用した記憶術を使うと効率的に覚えることが出来るようになるのです。

 しかし長文を覚えるという事(全体記憶と言います)は、覚え方を工夫すれば出来ないことはないですが、記憶術の記憶法はあまり向いているとは言えません。(もっとも記憶術が発明されたとされる古代ギリシャでは原稿無しに長時間演説をするために記憶術が発明されたと言われています)

 長文をそのまま覚えるには、何度も繰り返し読むという速読を使った記憶法の方が向いています。あまり強く覚えようと意識しなくても、繰り返し読むことで自然と記憶できるようになるからです。

 また文章の内容をそのまま記憶しなければならないときというのは、通常は単に言葉を覚えるだけではなく、理解していることが求められているはずです。

 この点においても、「読書百遍意自ずから通ず」ではありませんが、何度も読むことでより理解が深まっていくので、速読を使った記憶術の方が向いていると言えます。

 このように覚える内容によって、速読と記憶術を使い分けることでより効率的に物事を覚えることができるのです。

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Posted by 速読大仏 at 11:37 │記憶術