2012年03月14日

記憶の種類

 記憶について理解を深めるためには、記憶の種類について理解する必要があります。

 まず大きく短期記憶と長期記憶の二つに分けられます。

 短期記憶とは20秒ほどしか保持できない記憶のことです。現在ではこれを発展させたワーキングメモリという概念があります。これはパソコンでいうとメモリに当たるものです。一時的に物事を記憶して、計算や読解、思考する時に使われます。

 長期記憶とは短期記憶のうち、海馬によって「今後も必要」と判断され、別の領域に保管されている記憶です。パソコンで言えばハードディスクやUSBメモリといったデータの保存場所に当たります。この長期記憶は忘却することがなければ死ぬまで記憶し続けられます。

 この長期記憶も陳述記憶と非陳述記憶に分類できます。これはその記憶内容を言葉で説明できるかどうかという分類になります。

 言葉で説明できる陳述記憶はさらにエピソード記憶と意味記憶に分かれます。

 エピソード記憶というのは実際に自分が体験した内容に関する記憶です。例えば「昨日山田さんと山田さんの会社の会議室で新発売のパソコンの営業をした」と言うような記憶です。

 意味記憶というのは言葉の意味に関する記憶です。本から得られる知識などがこれに当たります。歴史の教科書で得た関ヶ原の合戦の知識などがこれにあたります。(しかし、「昨日教科書で関ヶ原の合戦の勉強をした」という記憶は実際に自分の経験に関する記憶ですから、エピソード記憶になります)

 言葉で表すことのできない非陳述記憶も手続き記憶とプライミングに分けられます。

 手続き記憶とは泳ぎ方やサッカーのシュートの仕方など、いわゆる「体が覚えている状態」のことです。何度もその行動を繰り返すことで無意識にその行動を取れるようになった行動がこの手続き記憶です。

 プライミングとはある事柄が、その後の事柄に影響を表す状態のことを指します。例えば、動物について書かれた一文を読んだ後に、「トラ」や「ネズミ」という言葉の方が「トラック」や「チーズ」という言葉よりも見つけやすくなるというような状態のことです。

 このような記憶の種類を知ることで、より効率よく記憶をすることが出来るようになるのです。

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Posted by 速読大仏 at 16:17 │記憶術